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本学職員 永井沙織さん「あきたアイデアコンテスト」のグランプリを受賞

2月24日、秋田県庁で秋田医理工連携推進コンソーシアムが主催する「あきたアイデアコンテスト」の表彰式が行われ、「誤嚥(ごえん)予防に向け食べやすいお椀」で応募した本学職員の永井沙織さんが、県内外149件の中から見事グランプリを受賞しました。

永井さんの今回のアイデアは、新規性(これまでにない新鮮な着眼点・発想で健康寿命を延ばすことに貢献できるか)、事業性(応募アイデアでの商品化ができるのか。市場で必要とされるのか)の観点から評価されたものです。

受賞した永井さんは「食事中に祖母がむせやすくなっていることに気づいたことがきっかけです。少しでも食事を楽しむ時間が長くなればとの思いからアイデアをまとめました。(グランプリ受賞は)すごくうれしいです。受賞には祖母も喜んでくれました。このアイデアが健康寿命を延ばすことに少しでも役に立ってくれればと思います」と話してくれました。

永井さんのアイデアは、今後商品化に向けて、同コンソーシアムに所属する団体・企業の中から参加を募り動き出します。


「誤嚥」とは
食物や唾液は、口腔から咽頭と食道を経て胃へ送り込まれます。食物などが、何らかの理由で、誤って喉頭と気管に入ってしまう状態を誤嚥(ごえん)と呼びます。

誤嚥によって食べ物や唾液などのほかに細菌も一緒に肺に入ることで、誤嚥性肺炎のリスクが高まります。厚生労働省が発表した「令和元年(2019)人口動態統計月報年計(概数)の概況)」では、誤嚥性肺炎は「性別にみた死因順位別死亡数・死亡率(人口 10 万対)」で年間4万人以上が死亡しており、死因の6位ともなっています。