キャリアデザイン

本学では、勉学・生活・進路の各領域において学生自身が主体的に取り組むことを重視した系統的・統合的な教育プログラムを実践しています。

具体的には、正課の授業のほかに課外に行うさまざまな企画行事をとおして、栄養士としての資質の高揚を図るとともに、自ら課題を発見して解決する能力やコミュニケーション能力など社会人に求められる人間力の育成を目指し、キャリア形成を支援しています。

教育到達目標

本学は、人間教育を重視し、専門職としての意識が高く、責任感と行動力に優れた栄養士の養成をめざしています。このことを実現するために[知識]、[技能]、[態度]に区分し具体的な達成目標を設定しています。

 

[知識] : 学生は、在学中に下記の事項ができるようになること。

  1. 健康と栄養の関係についての基本的知識を身につける。
  2. 各学科の基礎的な事項について理解する。
  3. 他の科目と関連づけて理解することができる。

[技能] : 学生は、在学中に下記の能力を身につけること。

  1. 必要な事項を、口頭や文章で明確に表現することができる。
  2. 食品の栄養などの分析に関する基礎的な技能を身につける。
  3. 給食の運営に係る技能を身につける。
  4. 献立作成能力を身につける。
  5. 他者への衛生の指導ができる能力を身につける。
  6. 主体的に課題を発見し、解決する能力を身につける。
  7. 調理技術を磨き、現場で指示できる能力を身につける。
  8. さまざまなリテラシーの能力を身につける。

[態度] : 学生は、在学中に下記の態度を身につけること。

  1. 栄養士としての使命感を持ち、食と栄養の面から社会に貢献しようとする意欲と態度。
  2. 対人コミュニケーションスキルを高めようとする態度。
  3. 自分自身の衛生管理を徹底する態度。
  4. 栄養に関する知識・理論を学びより深く問題を探求しようとする態度。

本学のカリキュラムは、以上の教育目標を達成するために体系づけて編成しています。

教育プログラムと主な取り組み

教育目標達成に向けた取り組み

● ゼミナール研究発表会

1年生は基礎演習、2年生ではゼミナールと少人数制の必修授業を取り入れて、課題発見・解決能力やコミュニケーション能力、プレゼンテーション能力などの基礎的な力を育成しています。

ゼミナールでは、個人やグループで研究テーマを設定し、1年間を通じて研究した成果をスライドにまとめ、2月に開催される研究発表会で在学生全員の前で発表します。 メンバーの中には、学内の学生論文コンクールに応募する意欲的な方もおり、とても熱心に取り組んでいます。

 

● 移動公開講座

本学では、30年間にわたり社会貢献の一環として秋田県内各地に出向いて公開講座を開催してきました。

平成22年度から講義形式にとどまらず、地域の特産品を活用した調理実習を取り入れて実施しています。 実習で用いるレシピは学生が考案したもので、講座にも学生がサポート役として積極的に参加しており、地域の方々からも大変好評です。

 

本事業は秋田県から私立大学等即戦力人材育成支援事業に採択されて県費補助金をいただいています。 これまで仙北市(栗)、男鹿市(しょっつる)、鹿角市(淡雪こまち玄米・かづの牛)、大館市(とんぶり)、横手市(寒天)、由利本荘市(フランス鴨・ジャージー牛乳)、秋田市(野菜)、にかほ市(鱈)、能代市(桧山納豆)、湯沢市(三梨牛)、北秋田市(阿仁フキ)とそれぞれのテーマに沿って実施しました。

今後も継続的に取り組み、全県の特産品マップの作成とレシピ集を発行していきたいと考えています。

● 小学生を対象とした体験学習講座

学生自身が主体的に取り組むことを重視したプログラムとして、「小学校低学年を対象とした人体の構造と機能、および人体と食べものの関わりを理解するための取り組み」を実施しました。

主な内容は、身体の内部構造、感覚機能、組織の観察、食べものの働きを学ぶことにより、小学生の食への興味関心を惹起する目的で行われた体験学習講座です。学生が主体となって、計画の立案、準備、講座の実施の全ての過程に積極的に関わることにより、栄養士としての必要な栄養指導の能力を向上させることを目的としています。

この取り組みは、秋田県から私大・短大魅力アップ支援事業に採択されて県費補助金をいただいて実施しています。

● オープンキャンパスにおける模擬授業

学生のコミュニケーション能力などの育成を目的として、オープンキャンパスの模擬授業では学生が参加者を支援しています。

 

 

● 教養講座

栄養・食品・健康をテーマとして学外からその道のスペシャリストを招き、教養講座を開催しています。学生は、先端の研究成果や取り組みを深く学ぶことができる機会としてとらえ、熱心に聴講しています。