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秋田栄養短期大学 コラム「栄養と健康のちょっとイイはなし」
4.「免疫と栄養 ~免疫ってなーに?~ 」川合清洋(教授)
免疫とは、からだが感染症に対する抵抗力を身につけるしくみです。自分(自己)と外から入るもの(非自己)を見分け、体を守ります。
ウイルスや細菌が体に入ると、からだはそれを排除するために抗体を作ります。この働きによって病気を防ぐことができ、「疫(病)を免れる」という意味で免疫と言います。
ヒトは一度はしかにかかると免疫ができるので、その後は発症しません。最初の感染で抗体が作られ、再び病原体が侵入してもすぐに抗体が働いて排除するためです。
■抗体獲得のためのワクチン
感染症を防ぐために、体に能動免疫をつける目的で使われる抗原をまとめてワクチンと呼びます。ワクチンにはいくつかの種類があります。
<ワクチンの種類>
・生ワクチン:弱めた病原体を使う
・不活化ワクチン:殺した病原体を使う
・コンポーネントワクチン(成分ワクチン):病原体の一部を取り出して使う
・トキソイドワクチン:毒素を無害化して免疫に使う
ワクチンにはそれぞれ特性があり、感染症ごとに使い分けられています。
生ワクチンは自然の免疫を利用しているため、効果が高く長く続きます。
不活化ワクチンは感染力はありませんが、免疫反応を起こす力は残っており、予防効果の持続期間は生ワクチンより短めです。
そのほか、病原体の成分だけを使うコンポーネントワクチン(成分ワクチン)や、毒素を処理して免疫だけを残したトキソイドワクチンもあります。
このワクチンということばは、ジェンナーが痘瘡の予防に用いた牛痘(cowpox、ラテン語 vacca=牛)に由来し、パスツールが命名しました。新型コロナの流行時には多くのワクチンが登場し、接種した人においては重症化を抑える効果が期待されました。
■免疫と生活習慣
ワクチンは安全性が高く予防に有効ですが、感染症を完全に防げるわけではありません。
新型コロナの流行時にも明らかになったように、病気と栄養には深い関わりがあります。高齢者や栄養状態の悪い人は免疫が低下し、重症化しやすくなります。よく言われる「高齢者や基礎疾患のある人」がその例です。
健康を保つには、糖質・脂質・タンパク質の三大栄養素をバランスよくとることに加え、ビタミンやミネラルといった微量栄養素も欠かせません。ただし、摂りすぎは逆効果で、免疫やワクチン効果を弱めることがあります。
そのため、バランスのとれた食事と適度な運動といった生活習慣こそが、免疫力を高める基本といえます。
