食を通じて、人々に笑顔を届けたい

栄養学科 佐藤大尭さん(金足農業高等学校出身)
富士産業㈱ 秋田事業部

食への探求心から始まった栄養士への道

もっと美味しく、みんなが喜んでくれる献立はないのだろうか――中学生の頃、給食を残す同級生を見て感じたこの素朴な疑問が栄養士を志すきっかけとなりました。
食への探求心から高校は食品流通科のある農業高校に進学。地元の農産物を活用した加工食品作りや食肉の生産工程など、食に関する幅広い知識と実践的な技術を学び、栄養士になるための基盤を築きました。

グループワークで培った協調性

給食調理の仕事に憧れていたので、他学よりも大量調理実習の充実している秋田栄養短期大学に進学しました。1年次は包丁さばきやだしの取り方など、調理の基礎を一つ一つ丁寧に学びました。グループでの調理実習は、技術向上だけでなくコミュニケーション能力も磨く貴重な機会となりました。以前は人前に出るのが苦手でしたが、オープンキャンパスでは積極的に高校生に話しかけることができるようになり、大きく成長したと感じています。

オープンキャンパスで高校生に大学の魅力を語る

実習での学びと成長

2年次には「発酵と麹」を受講し、客員教授である今野宏博士が代表を務める ㈱秋田今野商店(大仙市)を訪問する機会に恵まれました。世界でも珍しい種麹の製造工程を実際に見学し、発酵の神秘に触れたことはとって大きな刺激となりました。
また、ゼミ活動では秋田の郷土料理をヒントにしたグルテンフリーのイタリアン料理を考案し、ご当地タニタごはんコンテストで全国大会出場という快挙を達成。食への探求心を形にすることの喜びを実感しました。

※種麹…麹を作るための麹菌を供給するために麹菌の胞子を生育し商品化したもの。味噌、 醤油、味醂、清酒などの醸造に必要な「麹」そのものの原料となる。

今野宏博士が経営する種麹の研究所「秋田今野商店」を訪問する

一人ひとりの食生活に寄り添いたい

多くの人々の健康に貢献したいという想いから、管理栄養士育成を支援している富士産業を就職先に選びました。同社は秋田栄養短期大学と提携し、病院や福祉施設などの現場で働く経験を積みながら、資格取得のために学習する環境を提供しています。

将来は管理栄養士としてアレルギー対応食やアスリート栄養食など、一人ひとりの体質に合わせた食事を提供できるよう、日々研鑽を積んでいきたいと思います。

ゼミではアレルギー対応食レシピを研究

後輩へのメッセージ

秋田栄養短期大学には資格取得のための講座が数多く用意されています。これらの資格は将来の選択肢を広げる上で役立つはずですので、積極的に挑戦してみてください。

内定者の声一覧はこちら